IMG_1383あそか苑中山寺

看護師歴12年 訪問看護歴1ヶ月

 

母が高齢出産であったこともあり、大人に囲まれて過ごした幼少期が看護師を志すきっかけになったのだと思います。幼少期に初めて、老いや病気・死というものを認識し始めた時、自分の周囲の大切な人たちを自分自身が助けてあげたいと思ったのです。そうした思いが「看護師さんになりたい」という一番初めの動機でした。

成長と共に、将来の職業は「手に職だ」という思いもあり、益々看護師になるという意志が強固になりました。初めの動機が、「周囲の人たちを・・・」というものでしたので、将来的には訪問看護に携わりたいと考えるようになりました。が、私が訪問看護の門を叩いたのは、看護師になって長いブランクも含めて16年が経過した今年のことです。

看護学校の臨床実習では、治療・ケアの成果が明瞭な急性期看護に魅かれ、看護師1年目から民間病医院の集中治療室で勤務し、消化器・呼吸器・老年内科を2年程経験しました。こうした経験の中で、そして自身の介護経験の中で、患者様とその家族の日常を支えることの重要性をひしひしと実感する毎日でした。

ある時期、家庭と急性期病院勤務の両立が困難になり、転職をせざる得なくなりました。この時点で、訪問看護師への転職はまだ選択肢にはありませんでした。というのも、「訪問看護」というと、エキスパートナースの活躍の場であるという認識から、「自分にはまだまだ経験が足りない、もっと病院や施設で経験を積みたい」との想いから、一歩が踏み出せずにいました。

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転職活動をする中である人から、『加藤さん、訪看はベテランになってから…というのは古いです。今は訪問看護の事業所が新卒を採用し、教育していく時代です。』と言われました。この言葉が、私の背中を押してくれました。もっともっと経験を積んで最後にはって…肝心な一番やりたかったことが少ししかできないじゃないかと気が付きました。そして今に至ります。

私が看護で大切にしていること、それは「個別性に添った看護ができること」です。これができるのが訪問看護です。まだまだ未熟で不十分ではありますが、毎日「看護をしている」「利用者やその家族と向き合うことができる」ことが楽しいです。看護師になり16年を経て、原点回帰できました。訪問看護師、素敵ですよ。